GWを利用して山形県鶴岡市にある、イタリアンレストラン「アル・ケッチャーノ」に行ってきました。
アル・ケッチャーノは地産地消をモットーに、地物野菜や山菜など土地の物をふんだんに使い、素材を生かした調理法、味付けが売りのレストランです。
メディアにシェフの奥田政行氏が取り上げられることも多く、予約も取りにくいと評判です。
今回は同行者が奥田政行シェフのファンということもあり、旅行が決まった2ヶ月前に電話で予約を入れました。
当日はランチタイムに訪問。
今回はせっかく山形まで行くのだからと、一番皿数の多いコースを選択しました。
店内はイタリアの片田舎を思わせる木目調のインテリアが落ち着きます。
東京ではなく山形で、どんな料理が出てくるのでしょう。
否応なしにも期待が高ぶります。
【真鯛の頬肉のローストとアル・ケッチャーノキャビア】
鯛のお頭にスプーンが突き刺さった状態で出てきました。スプーンにキャビアが添えられています。見た目のインパクトとは違い、味は塩焼きのオリーブオイルがけ。
【鯛で〆た平目のテリーヌとウルイ】
ウルイのサクサクした食感がアクセントになっています。テリーヌというよりはカルパッチョ風の味わい。オリーブオイルに塩ベースの味付けです。
【43℃調理のねっとりした桜マスとアボカド】
半生のサーモン、角切りのアボカド、どちらもオリーブオイルと塩がベースの味付けです。
【鮪のタルタルと光樹トマトの冷たいパスタ】
これも至ってシンプルにオリーブオイルと塩がベースの味付けです。
【焼いたアマドコロと濃厚なスクランブルエッグ】
スクランブルエッグと生ハムに粉チーズが振りかけられています。アマドコロは初めて食べました。
【熊肉とはえぬきのリゾットとコシアブラ】
熊肉は初めて食べましたが、サイコロ状に細かく刻まれていたので、癖を感じることもなく、食べやすかったです。コシアブラも初めて食べた山菜です。
【穴子のムース焼きと焼き茄子】
白焼き風にシンプルな味付けの穴子がフワフワだったのを覚えています。
【アル・ケッチャーノ風マルゲリータ】
あっさりとした味わいのトマトスープです。「皿の周りに細かく砕いて散りばめられたピザ生地と一緒に食べると口の中でマルゲリータになります。」と説明されました。
【アワビとその肝と手打ちパスタ】
アワビの肝をソースにしています。肝ソースは初めて食べましたが、ウニとは違う濃厚な味わいがとても気に入りました。
【鶏肉のポルケッタ】
りんごの細切りが食感のアクセントになっています。
【森の山菜と魚介でMIDORIのアクアパッツァ】
緑色が鮮やかなスープでした。
【熟成牛とクレソンのサラダ】
ステーキにソースがかかっていないので、とてもシンプルに牛肉の風味を感じ取れました。
【丸山さんの羊のローストとアイコ】
これもシンプルな味付けで、とても柔らかな肉質を感じることが出来ました。
【おまかせドルチェ】
枝豆がアクセントになっていて、盛り付けもとても可愛らしいです。
数ある皿の中で私が一番美味しいと感じたのは、中盤に出てきた「アワビとその肝と手打ちパスタ」でした。
前半何皿も続いた「オリーブオイルと塩」ベースの味付けとは全く違う風味と味わいで、アワビの肝で作った緑色のソースにしっかりとしたコクと旨味を感じることが出来ました。
あまりの美味しさに、このパスタだけでいいから大盛りで食べたいと思ったくらいです。
全皿を通してニンニクやハーブ類が効いていると感じた料理は少なく、「オリーブオイルと塩」がベースの味付けです。
山形庄内地方の特産素材を必要最低限の調理と味付けで仕上げている印象です。
普段の食事が味濃いめ、脂ギトギト系好みの方には物足りないかもしれませんが、「オリーブオイルと塩」「焼いただけ」「茹でただけ」といったシンプルで素材を生かした調理方法が好みの方には大変お勧めのレストランです。
ごちそうさまでした。
アル・ケッチァーノのホームページ
住所
〒997-0341 山形県鶴岡市下山添一里塚83
電話番号
0235-78-7230